それでは前回お伝えした通り、今回は下記論点をお伝えいたします。

→経費について3万円基準が廃止。税務調査によってカード利用時の領収書がないことによる消費税の否認（納税額の増加）がないよう全て受領と保管を。

■現行：申告時に消費税を控除するためには領収書（カード控え）の保存が必要だが、3万円未満であれば保存は不要。

■今後：上記規定が撤廃。

例えば「22,000円の飲食代」については領収書（カード控え）がなくても消費税は控除できましたが、この規定が撤廃されます。

結果として「この領収書はインボイスに対応したものか」ではなく、「そもそも領収書がきちんと保管されているか」という視点からの調査が増える気がしております。

しかし、「現金で支払うときは領収書をもらう習慣があるけれども、カードで支払ったときは領収書をもらい忘れることがある」という方もいらっしゃると思います。10月以降は「3万円未満だから問題ないだろう」という税務折衝をすることも出来なくなりますので、面倒でも領収書をもらって保管いただきますようお願いします。

札幌で税務顧問や相続税について税理士をお探しの方はぜひお声がけください。

佐藤友一